今回は、多くのスマホに搭載されているワイヤレス充電「Qi」とiPhone独自の技術「Magsafe」との関係性についてさらっと解説していきます!
皆さん、「Qi」←ちゃんと読めてますか?
読んで分かる!
- 間違ってない?「Qi充電」の本当の読み方
- 日本での愛称と登録商標について
- 「Qi充電」の国際規格について
- 「Qi」と「Magsafe」との互換性(関連性)・違い
「キュー・アイ」ではない、「Qi充電」の本当の読み方
調べたことのある方は知っているかもしれませんが、「Qi充電」の読み方って、「キュー・アイ充電」じゃないこと知ってました?
正しくは、「チー充電」と読みます。
この「チー」というのは、中国語の「気」の読み方で、「見えない力」を意味します。
つまり、「見えない力(電力・磁力)で充電する」という意味になります。
ちなみに、麻雀でよく言われる「チー」は、食べるという意味なので、これとは異なります。
「Qi充電」について
簡単に、「Qi充電」について解説します。
ご存知の通り、「Qi充電」はスマホなどに搭載されたコネクタを使用しない充電方法です。
「Qi」が搭載された端末と専用機器を接触をさせるだけで充電ができるという画期的なシステムです。
iPhoneでは、8やⅩから搭載されはじめ、それに伴って各社もワイヤレス充電器に力を入れ始めています。
日本での愛称はNTTドコモが名付けた「〇〇〇充電」
日本では、大手キャリアの一つである「NTTドコモ」がQiの規格に沿ったワイヤレス充電機能を「おくだけ充電」と称しており、登録商標を保有しています。
「Qi」の国際規格化
「Qi充電」では、「電磁誘導方式」というものを元にして充電を行っています。
この方式によるワイヤレスの給電システムは過去にもいくつか実装されてきてはいましたが、各企業が独自開発したものが多く、異なる企業間での相互利用できない状態が続いていました。
この欠点を解消するために、2008年に立ち上げられたのが「ワイヤレスパワーコンソーシアム(WPC)」です。
WPCは、企業間でバラバラだった規格を統一し、相互利用を可能とする国際標準規格を策定。
2010年に「最大5Wの低電力向けQi」、2015年には「15W」の規格書が策定されました。
現在販売されている多くのQiワイヤレス充電器は、この国際標準規格に沿ったものが多くなっています。(もちろん全部ではありませんが…)
したがって、iPhone以外のXperiaやGalaxyといった他社製のQi充電器であっても、国際標準規格に沿ったものであれば使用が可能となっています。
「Qi」と「Magsafe」の違い
大きな違いは次の2点です。
・充電速度
・吸着力(磁力)
それぞれ解説していきます。
充電速度
iPhoneを指標に見ていきます。
出力数(一度に給電できる電力)はApple純正の「Qiワイヤレス充電器」では7.5W
対して「Magsafe充電」の場合、2倍となる15Wとなっており、同じワイヤレス充電でも、圧倒的に「Magsafe」のほうが早くなっています。
電気の出力数が大きくなれば、充電速度も早くなるのは当然ですよね。
吸着力(磁力)
Magsafe最大の特徴と言われるのが「磁力」です。
充電器とiPhoneの背面に内蔵された磁気の力で2つの機器は接続されます。
この磁気の力を用いることで、接地面がズレることなく接続され、多少の刺激ではズレることなく充電が可能となっています。
また、しっかりと張り付いているため効率的なワイヤレス充電をしながら、スマホを操作できるのは非常に便利です。
反対に「Qi」には、磁気の採用はされていないため、スマホと充電器の位置が少しでもズレると充電効率が低下し、充電されないなんてこともあります。
寝る前に充電器にセットしたつもりが、朝起きて見ると充電されてないということもあるので、Magsafeのような磁気による接続がいかに効率的かということを物語っています。
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「Qi」と「Magsafe」の互換性
現在、iPhone12シリーズ用に販売されている「Magsafe充電器」は「Qi充電」を基本とする、iPhone8やⅩでも使用は可能です。
ただし、8やⅩではスマホ自体にMagsafeの磁気は無いため、吸着はしません。
「Qi規格」で無線充電(おくだけ充電)は可能となっています。
まとめ
ココがポイント
✔ 「Qi」の読み方は「キュー・アイ」ではなく「チー」 ✔ 語源は中国語で「気」の意味 ✔ 日本では「おくだけ充電」という名称でNTTドコモが商標を保有 ✔ 国際標準規格のおかげで多くの「Qi」に互換性がある ✔ 「Qi」と「Magsafe」は互換性はあるものの、異なる性質を持つ
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